肥満・脂肪肝健診


肝臓の沈黙に気づくために肥満・脂肪肝健診のご案内
当クリニックでは、脂肪肝を早期に発見し、将来的な肝硬変・肝がん・生活習慣病の予防を目的とした専門健診を実施しています。肝臓の不調は自覚症状に乏しいため、定期的なスクリーニングが大切です。
こんな症状はありませんか?
- BMIが25以上の方
- 生活習慣病リスクのある方
- 糖尿病、またはその予備群と診断された
- 健康診断で肝機能異常を指摘された
- 飲酒習慣のない肥満の方
- 家族に糖尿病・脂肪肝・肝疾患のある方

肝臓の主な働きとは?
本来、肝臓は500以上の仕事をこなす臓器で、主な働きには「代謝」「エネルギの貯蔵」「解毒」「胆汁の生成」があげられます。
「代謝」とは食事から摂った栄養分を体に必要な形に作り変えることで、例えるなら原材料から製品を作る加工工場です。
「エネルギの貯蔵」とは、必要な時にエネルギー源となるブドウ糖をグリコーゲンの形で備蓄することで、例えるなら災害時用非常食といえます。
「解毒」とは、体に有害な物質(アルコール、アンモニア、薬剤、毒素、ウイルス、細菌等)を分解して無毒化することで、例えるなら危険物・有害物質処理施設でしょうか。
「胆汁の生成」とは、肝臓で処理された赤血球や微量金属などの不要物を胆汁酸とコレステロールに混入し、胆管を通って十二指腸と小腸に運ばれ脂質の消化吸収を助けています。例えるなら下水処理場と再利用工場を合わせたものと考えられます。

なぜ肝臓に脂肪がたまるのか?
遠い昔まだ今のように食事がいつでも手に入らなかった頃、エネルギーの貯蔵ではグリコーゲンでは賄いきれずエネルギー効率のいい中性脂肪の形で蓄える機能が備わったと考えられます。同じ機能が他の動物にもあり、例えば渡り鳥はこの機能で数千キロをほぼ食事せず飛び続けることができます。また、この機能を利用してガチョウに脂肪肝を作らせた高級食材フォアグラがあります。
以上より、脂肪肝は生理的な状態と考えることができます。しかし、脂肪の占める体積は大きく、その量が増えると肝臓の働きに支障が出ます。特に解毒作用が低下した場合、肝臓に炎症が生じて繊維化が進み肝硬変や肝細胞癌になることがあります。また、処理しきれなかった有害物質が血中に漏れることにより動脈硬化性心血管疾患・肝外悪性腫瘍等生じることが報告されています。
脂肪肝が引き起こすリスクと、早期発見の重要性
特に「解毒作用」が低下すると、肝臓に炎症が起こり、繊維化が進行し、やがて肝硬変や肝がんに至る場合があります。また、解毒しきれなかった有害物質が血中に漏れることで、動脈硬化性心疾患や他のがんのリスクも高まると報告されています。肝臓は再生能力が非常に高い臓器で、70%切除しても元に戻ることができます。その一方で、ダメージを受けても症状が出にくいため「沈黙の臓器」とも呼ばれます。症状が現れたときには、すでに病気が進行しているケースが多いのです。そこで当院では、脂肪肝および関連疾患の早期発見を目的に、脂肪肝健診を実施しています。肝臓を守る第一歩として、ぜひこの健診をご活用ください。
検査内容
検査項目
- 肝脂肪量・肝硬度検査(フィブロスキャン)
- 検尿(一般)、尿中微量アルブミン、尿中クレアチニン
- 血液検査(血算、肝機能、腎機能、糖尿病、脂質、尿酸、電解質、大腸癌、膵癌、肝癌、B型肝炎、C型肝炎)
- 動脈硬化検査(CAVI)
- 体組成計(Smart Scale P2 Pro)
フィブロスキャン検査について

フィブロスキャン検査は、非侵襲的に肝臓の健康状態を評価できる検査方法です。特殊なプローブを体の表面に当てて、肝臓に微細な振動を与え、その反応から肝臓の硬さや脂肪量を測定できます。この検査は痛みがなくスピーディーに行えるため、肝臓疾患の早期発見・早期治療・管理に貢献します。
測定する項目
- 肝臓の方さ(VCTE)
- 肝臓の硬さの度合いを測定します。肝疾患進展度や肝硬変の検査に役立ちます。
- 肝臓の脂肪量(CAP)
- 肝臓内の脂肪量の度合いを測定します。脂肪肝の検査に役立ちます。
検査の流れ
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1
検査時の姿勢
フィブロスキャン検査時はベッドに仰向けになり、右手を頭の下に置き、体を左にわずかに反らせるポーズをします。肋間が広がり、精度の高い測定につながります。
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2
準備
胸の下まで洋服をまくり上げ、右脇腹にエコーゼリーを塗って検査に備えます。
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3
測定開始
検査開始時には、専門のプローブを右脇腹にあて、振動を与えて肝臓の状態を詳細に調べます。このプロセスでは、患者様が軽いトントンとした振動を感じることがありますが、不快感や痛みは伴いません。
検査結果の基準値
- 肝硬度測定
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肝硬度の測定は、肝臓の健康状態を示す重要な指標です。プローブからの振動を利用して肝臓の硬さを測定し、その結果はF0(正常)からF4(肝硬変)までのスケールで評価されます。肝硬変が進行するほどに肝臓は硬くなり、測定値も高くなります。
F0-F1 正常 正常な肝臓、もしくは軽度の線維化・炎症の可能性があります。 F2 中等度線維化 肝臓が炎症している、もしくは線維化が中等度まで進んでいる可能性があります。 F3 高度線維化 肝硬変の一歩手前まで線維化が進んでいる可能性があります。 F4 肝硬変 肝硬変の可能性があります。 - 肝脂肪量測定
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肝臓内の脂肪蓄積は、振動の伝わり方に影響します。この測定は肝硬度と同時に行われ、脂肪の蓄積度はS0(無脂肪)からS3(高度の脂肪蓄積)までのレベルで評価します。
S0 正常 正常な肝臓です。 S1 軽度脂肪化 軽度の脂肪肝の可能性があります。 S2 中等度脂肪化 中等度の脂肪肝の可能性があります。 S3 高度脂肪化 高度の脂肪肝の可能性があります。
検査の流れ
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1
予約・問診票記入
Web又はLINEにて脂肪肝健診初診予約・問診票チェックリスト記入。
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2
診察・検査・お支払い
診察、検査(採血・検尿・フィブロスキャン検査)を行い、検査費お支払い。
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3
脂肪肝健診・再診予約
Web又はLINEにて検査結果説明のため、健診後1週間以降の脂肪肝健診、再診予約。
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4
健診結果配布・説明
検査結果説明の上、発酵性食物繊維(当院より毎月郵送)と治療効果が期待できる市販の乳酸菌・ビフィズス菌(各自購入)を開始、6ヶ月後の腸内環境治療、再診予約。
注意事項
- 絶食もしくは食後4時間以上空けてご来院ください。
- 診察15分前にはご来院ください。
- 脂肪肝健診再診の予約は、1週間以降にお願いします。
料金
- 脂肪肝健診
- 11,000円(税込)
(クレジットカード・分割払い対応)
脂肪肝検診のご予約は、WEBにて承っております。
その他、お問い合わせ等ございましたらお電話ください。
- 受付時間
- 9:00~12:00/17:00~19:00
※月曜、木曜の14:00~16:00は、予約検査のみ - 休診日
- 水曜日午後・土曜日午後・日曜日・祝日