生活習慣病
生活習慣病について
高血圧・脂質異常症・高尿酸血症・通風・糖尿病など、生活習慣を起因とする疾患の総称を「生活習慣病」といいます。これらの疾患は、食生活の乱れ・運動不足・過度の飲酒や喫煙・睡眠不足・ストレスなどの生活習慣に大きく依存します。生活習慣病により、ダメージを受けた血管は動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な健康問題につながる可能性があります。
このような方は要注意です
- 健康診断や人間ドッグで指摘された方
- 急に体重が増えている方
- 血糖値、血圧、脂質が高くなっている方
- 朝食をとらないことがよくある
- 間食が多い
- 濃い味や脂っこいものが好き
- 運動をほとんどしない
- 喫煙、飲酒の習慣がある
良くない生活習慣の例
-
運動不足
-
間食
-
睡眠不足
-
過度な飲酒
-
喫煙
-
ストレス
代表的な生活習慣病
-
高血圧
高血圧とは、血管内の圧力が安静時でも高い状態を示します。この持続的な圧力は動脈硬化を引き起こし、健康へのリスクが懸念されます。血圧の管理は、動脈硬化の予防のカギとなります。
-
糖尿病
糖尿病は血糖値のコントロールが難しくなり、高血糖状態が長期間続く状態です。血管へのダメージに加えて、神経障害・網膜症・腎症などの合併症のリスクも高まります。血糖値の適切な管理が、これらの合併症の予防に不可欠です。
-
脂肪肝
脂肪肝は、肝臓に脂肪が過剰に蓄積する状態です。主な原因には、食生活の乱れや運動不足などが挙げられます。他の肝臓疾患のリスクも高まるため、改善には生活習慣の見直しが大切です。現代社会において、男性の約40%が脂肪肝であるといわれており、健康管理の観点の重要性が高まっています。
-
脂質異常症
脂質異常症とは、血中のコレステロールや中性脂肪が基準値よりも高い状態であり、心臓病や脳卒中のリスクを高めます。主な原因は、高カロリーな食生活・運動不足・飲酒・喫煙などが挙げられます。治療には薬物療法もありますが、食生活の見直し・適度な運動・飲酒や喫煙習慣の改善・適切な体重管理などが重要です。
-
動脈硬化
動脈硬化とは、血管の内壁に蓄積した脂肪により、血管が狭く硬くなる状態です。加齢のみならず、高血圧・メタボリックシンドローム・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病が、動脈硬化の進行に関係します。心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まることから、予防には生活習慣の見直しが欠かせません。
-
慢性腎臓病
慢性腎臓病とは、糖尿病腎症や慢性糸球体腎炎などにより、腎機能の慢性的な低下を引き起こす疾患の総称です。慢性腎臓病により、脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患のリスクが高まります。推計患者数は約1300万人(成人の約8人に1人)です。
主な治療方法
-
食事療法
「食事療法」は生活習慣病の改善や予防の基本です。脂質・糖分・塩分の過剰な摂取を避け、栄養バランスを考えた食生活が大切です。当クリニックは一人ひとりの患者様に応じて、適切な食材選びや調理法に関するアドバイスの提供が可能です。
健康維持・増進のためにも、まずは食事から変えていきましょう。 -
運動療法
運動を日常に取り入れることで、血流の促進や肥満の改善、さらには高血圧や糖尿病のリスクを軽減する効果も期待できます。ただし、個々の健康状態に合わせ、適切な運動の選択が重要です。当クリニックでは、患者様が無理なく継続できる運動療法をめざし、個別のサポートを大切にしております。楽しみながら運動に取り組み、健康的な生活をめざしましょう。
-
薬物療法
食事療法や運動療法だけでは、十分な改善が望めない場合、薬物療法の導入を検討します。薬剤の種類や量を適切に管理し、服薬方法や副作用についても丁寧に説明いたします。