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高血圧と睡眠時無呼吸について

睡眠と血圧の関係

Ⅰ.睡眠時無呼吸症候群(SAS)に伴う夜間の急激な血圧上昇(スリープサージ)は、脳心血管疾患のリスク因子となる可能性があるため、睡眠検査時の血圧変化を診療に活用しています。

高血圧患者の30%~60%にSASを生じていることが知られています。一方、当院に来られる患者の約半数の方に高血圧を有します。そこで、睡眠障害の有無に関わりなく高血圧を有している患者に、SASの可能性についてエプワース睡眠尺度(ESS)を用いて説明した上で、携帯用装置を用いたスクリーニング検査(簡易SAS検査)またはパルスオキシメータによる終夜SpO₂検査を行い、RDI(呼吸障害指数)および3%ODI(SpO₂低下指数)が5回/時以上の方に睡眠ポリグラフ(PSG)検査を勧めます。(図1・2)以前は夜間の血圧測定に24時間血圧計(ABPM)を用いていたため、カフ圧、体位、非連続性などの問題点があり正確な連続血圧測定は不可能でした。しかし、現在脈波伝播時間を用いたPTT血圧測定付帯のPSGであるソムノタッチRESPが使用可能となり、この機器を用いたクリニカルパスによる1泊入院を行っております。2017年1月から30ヶ月間での中等症睡眠呼吸障害(SDB)及び重症SDBと診断されたSAS患者は、高血圧患者の34%でした。(図3)

  • 図1
  • 図2
  • 図3

Ⅱ.PSGの検査結果を患者に伝え、SASと診断された患者にはCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を含めた治療の必要性を説明しています。

PSG検査後、外来にて検査結果レポートを用いて睡眠深度分類、無呼吸分類(閉塞性・中枢性・混合性)、AHI(無呼吸堤呼吸指数)、夜間PTT血圧変動等を説明します。特にPTT血圧についてはスリープサージの有無について詳しく説明します。(図4)
簡易SAS検査にてRDI≧40またはPSGにてAHI≧20の患者にはまずCPAP療法を勧め、困難な場合はマウスピース療法を勧めます。

図4

Ⅲ.遠隔モニタリングシステムを用いてCPAP使用状況を患者に説明します。また、タイトレーションPSG(CPAP又はマウスピース使用時)を実施し、患者の治療コンプライアンス向上に役立てています。

当院で使用しているCPAPは、遠隔モニタリングシステムのデータにて使用状況を毎日把握できるため、患者に的確な指導ができます。しかし、CPAPやマウスピースによる睡眠深度や制作なAHI及び夜間の血圧の変化については情報がなく、タイトレーションPSGを実施しています。ちなみに、当院でのCPAP治療患者17名のAHI平均改善率は、タイトレーションPSGで79%、CPAPデータで96%でした。(図5)
タイトレーションPSGとCPAPデータでは、正確な評価にはタイトレーションPSGが必要と考えらえます。以上より、初回PSGとタイトレーションPSGの結果レポートを用い、①AHIの変化、②睡眠深度分類の変化、③PTT血圧での覚醒時と睡眠時の平均血圧比変化、④PTT血圧でのスリープサージ回数変化を患者に説明し、CPAPの必要性を認識していただき治療の継続に役立てています。(図6)

図5 図6

Ⅳ.当院通院患者のSAS検査及び治療経験を踏まえ、今後は病診連携を介してSAS疑い患者を紹介していただけるように尽力していきます。

丸山内科クリニック
院長
丸山 勝也
診療科目
内科・循環器内科・糖尿病内科
住所
〒654-0121
兵庫県神戸市須磨区妙法寺界地82-2
電話番号
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